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美女を盗む鬼神(びじょをぬすむきじん) 
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| 作者:未知 文章来源:青空文库 点击数 更新时间:2006/9/26 15:15:11 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语 | 
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梁の武帝の大同の末年、![]()  は陣中に妻を携えていたが、その女は色が白く顔が美しかった。するとその地方の人が、「君は何故美女を携えてここへ来た、ここには鬼神があって、美女と見れば必ず盗むので、往来の者でこの難に と言った。  はまさかと思って疑ったが、それでも軍士に命じて家の外を衛らし、妻には十余人の侍女をつけて奥深い処に置いてあった。最初の晩は別に何事もなかったが、翌晩は烈しい風が吹き荒れた。 は、うなされて眼が開いたので、妻の方を見るともう妻の姿が見えない。驚いて起きあがったが、 は最愛の妻を失った事であるから大いに怒り悲しんで、「女を得なければ帰らない」 と心に誓い、朝廷の方へは病気という事にして兵を留め、  はそこで三十人の精兵を選んで、糧食を余分に用意してまた深山に分け入ったが、十日の後に二百里外の土地へ往った。そこには南方に当って半天に  の一行は は の一行が往くと女らは別に驚きもせず、「何しにここへ来た」 と言った。  がその訳を話すと、「その と言って、  を病床にいた妻は  の顔を一眼見ると、手を振って、「ここへ来ては危険だ、早く出て往け」 と言った。  を「 と言った。  は「鬼神は酒を好み、酔うと、五色の と言い、また傍の巨巌を指して、 「これは鬼神の食物を と教えた。  はその言葉に従い、酒を置き、犬を繋いで巌の陰に隠れて待っていると、 は巌の陰で合図のあるのを待っていた。と、美女の一人が出てきて、「早く早く」 と言って招いた。  は軍士を率いて洞の中へ突進した。四足を床に縛られた大きな白猿が、敵と見て起きあがろうとしたが、練絹の中に麻縄があるので、引切る事ができないで、眼を電光のように怒らして の軍士は競いかかって刀を当てたが、巌鉄のようで刃が通らない。そこで は美女の言った事を思いだしてその臍下を刺した。鬼神は、「これは天が我を滅したものだ、汝らの力の及ぶところでない」 と言い、また、 「汝が妻は既に姙んでいるから、その子を殺さないで置け、必ず賢王に遇うて家を起す」 と言い  はそこで軍士に命じて、鬼神の掠奪してきた財宝を収め、美女の数を検べてみると美女は三十人いた。美女達は鬼神の事を細ごまと話して、「鬼神に奪われてきた女の中で、色の衰えた者は、いつの間にかいなくなった、鬼神は毎朝、手を洗い、帽子を被り、白い衣の上にやはり白い と言った。  は財宝と美女を翌年になって  の妻は小供を生んだが、その形は猿に似ていた。後、梁が滅んで陳の朝になると、陳の武帝が を の従者の底本:「中国の怪談(一)」河出文庫、河出書房新社 1987(昭和62)年5月6日初版発行 底本の親本:「支那怪談全集」桃源社 1970(昭和45)年11月30日発行 入力:Hiroshi_O 校正:小林繁雄、門田裕志 2003年9月17日作成 青空文庫作成ファイル: このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。 ●表記について 
 
 
 
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