(3)★
EMA _____ MA)UEMA MA ――――― TM AS ――― EMA EMA ――― 0
(4)★
□□□□ _________ 3□□4)□□□□□□□□ □□□96 ――――――――― □□□□ 3□□□ ―――――― □□□□□ □5□2 ―――――― □□□□□ □□□1□ ――――― 0
“虫喰い算”大会 第二十四会場
こちらは第二十四会場でございます。 虫喰い算で忘れてはならないブーン先生のことは前にちょっと申しましたが、この先生はダルウィチ大学の数学の主任の先生であります。 その出版元はミルズ・アンド・ブーン株式会社ですが、このブーンとブーン先生との関係は分っていません。 ブーン先生の名著『パズル・ペーパーズ・イン・アリスメチック』は本当に愛すべき書物でありますが、その巻頭に於ける例題の「解き方」の解説が間違っているのは御愛嬌であります(その書、第九頁)。
(1)★
AB7 - 7BA ―――――― 1AB
(2)★
□□□□ × □□□ ―――――――― 9□□□ 19□4□ 26□□2 ―――――――― □□□5□□□
(3)
□□□ _______ 628)□□□270 □□□□ ――――――― □□□7 □□□□ ――――― □□□0 □□□ ―――― 482
(4)★
TCCCAZX __________ MSR)MSRTRABRC MSR ―――――――――― TRAB TZLC ―――――― STBR TBZR ――――― SMCC SSBZ ―――― L
“虫喰い算”大会 第二十五会場
こちらへ、こちらへ。いよいよ第二十五会場です。これをパスすれば、あと僅か五会場をあますのみ。ほい、そんな下らんことは申すのじゃなかった。 選士がたは、今こそひたむきに、虫喰い算と取組んでおいででしょう。今となっては、虫喰い算に対する礼讃のことばを、私が改まって宣伝する必要もなきまでに、選士のかたがたは、それぞれ夢中で鉛筆の先を嘗めたり、鉛筆のお尻で頭をごしごし掻いたりなされていることでありましょう。 ここをパスなされば、すなわち第二十五階選士です。第二十五階ですぞ。
(1)★
ABC - CBA ―――――― 3BA
(2)[#「(2)」は底本では「(2)★」]
□□ □□ 1 ―――― = ――― = ―― □□□ □□ 3
註:―― 1から9までの九種の数字を□の中へはめること
(3)★
QAR _______ QTAN)QPTZDN QTAN ――――――― DQDD TNPR ――――― XDPN XDPN ―――― 0
[#第二段の「QPTZDN」は底本では「OPTZDN」]
(4)★
□5□ ________ □□□□)□55□□5□ □□5□□ ―――――――― □□□□□ □□□□□ ―――――― □□□□ □□□□ ―――― 0
“虫喰い算”大会 第二十六会場
第二十六会場はここであります。 いよいようるさい問題が登場いたします。相当お覚悟あって然るべしであります。 序文に揚げましたる文献に名の出ているアッカーマン氏は、ロンドン大学出の工学士であります。その文献に出ているたくさんの謎々の問題は、イギリスの2LO放送局から放送されたものを集めてあり、虫喰い算と覆面算はたった四題にすぎませんが、他の百ばかりの問題は、数学と科学と工学の各部門に亘り、なかなか面白いものばかりで、氏の解説も頗る平易です。こういうものが放送される彼の国の放送局と国民を、私は羨ましく思います。[#「羨ましく思います。」は底本では「羨まし」]
(1)★
□7 _____ 7□)□775 2□□ ―――― □□5 □□5 ――― 0
(2)★
1 1 4――×□―― = 9 □ 7
(3)
□□□ _______ □□□)□80□□□ □□□ ――――――― □□□□ 8□□□ ――――― □□□ □□□ ――― 0
(4)★
CWPSQNGM × MGNQSPWC ――――――――――――――――― BWBBBBBBC PBNSBDGQW SBSCGSCGP QBBGWMPDS NCDPMWGBQ GCGCPGCPN MCSNDBPQG CWPSQNGM ――――――――――――――――― MGDSPDBCDDDGBCSC
“虫喰い算”大会 第二十七会場
虫喰い算の解き方には、いろいろあると、初めに申しておきました。皆さんのような高級選士は、そのあらゆる解き方を探求してごらんになるのが興味深いことでしょう。 これまでにお話して参ったようなシャーロック・ホームズ探偵的な解き方ではなく、その運算書から多元の聯立方程式を得、それからばりばりと解いていく方法もございます。つまり代数的解き方です。 この方が、むしろ正確さと速度に於いて、ホームズ探偵のやり方よりもすぐれていますが、素人的な興味は、やはり名探偵のやり方の方が深いように思います。 こちらは第二十七会場でございます。
(1)★
AB × BA ――――― □□1 □1□ ――――― □□□□
(2)★
□□□□ 94―――― = 100 □□□
註:―― 1から9までの九種の数字をはめこむこと(9と4は既に使いずみ)
(3)★
B□A _______ A□B)□□□C□□ □□□B ――――――― □□BC □□□□ ――――― □□□A □□C□ ―――― 0
(4)★
A7□0A _________ □□□)1□□□□□□□ 1□□□ ――――――――― □□□ □□□ ―――――― 100□ 9□□ ―――――― □□□□ □□□□ ―――― 0
“虫喰い算”大会 第二十八会場
だんだん会場の数が残り少くなって、あますところ僅かに三つ。せいぜい頑張っていただきます。第二十七階の選士がた。 すっかり問題を片づけてしまうと、後はさびしくなってやり切れまい。その後は一体どこに虫喰い算に似た智能的法悦を求めようかと歎かれる選士も――多分少からずあることと思います。敢えてさように察します。 そういう方は、初めからやり直してください。すると、意外にも蒸しかえし的な味は発見されず、やはり新鮮な虫喰い算問題として貴下を愕かすことでしょう。
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