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万葉集を読む(まんようしゅうをよむ)

作者:未知  来源:青空文库   更新:2006-10-26 9:25:43  点击:  切换到繁體中文


 

   反歌
山ごしの風を時じみ寢る夜落ちず家なる妹をかけてしぬびつ
「ときじみ」に説あり。
   額田王歌
秋の野のみ草刈り葺きやどれりし宇治の宮子の假庵しおもほゆ
「みやこ」といふ事に就きて兼ねて論あり。皇居のあるところを都といふはいふ迄もなけれど、此歌にては行在にても都といふが如し。鎌倉の都といひ得べきか否かに就きて、ある人、昔は國府を鄙の都といひし例もあれば鎌倉の如く江戸の如く覇府はふありし地は都といひてもよかるべし、といへり。
   額田王歌
熟田津ニギタヅ[#ルビの「ニギタヅ」に〈原〉の注記]船乘フナノリ[#ルビの「フナノリ」に〈原〉の注記]せむと月待てば潮もかなひぬ今はこぎいでな
 伊豫の熟田津より西國に行幸ある時の歌なるべしと。「月待てば」は實際は潮を待つならん。「ふなのり」といふ語今は俗語に用ゐられて歌などに詠まれぬが如し。
 莫囂圓隣云々の歌讀方諸説あり。今省く。
〔日本附録週報 明治33・6・11 三〕
[#底本ではここに「編注」あり。「莫囂圓隣云々の歌」とは「熟田津に」の次にある歌、という内容]

      (四)

   中皇命往于紀伊温泉之時御歌
君が代もわが代も知らむ磐代の岡の草根をいざ結びてな
 上二句は磐といふ字にかゝりていへるにて、磐は永久の者なれば君が代をもわが代をも知る筈なりといへるなり。磐を擬人にしたるなり。併し其の磐は地名なれば地名にあやかりて其處の草をむすぶといふなるべし。草を結ぶとか木を結ぶとかいふ事此頃の習慣なりと見ゆ。
吾勢子は假廬つくらす萱なくば小松が下の萱を刈らさね
「萱なくば」に就きて議論あり。「刈りたる萱なくば」と見るが穩當ならん。「小松が下」は別に意味あるにあらず。意味無き此一句あるため一首活きたり。
わがほりし野島は見せつ底深き阿胡根の浦の珠ぞひろはぬ
 第二句一に「見しを」とあり。野島は既に見たれど阿胡根の浦はまだ見ずとの意にや。「底深き」は前の「小松が下」と同じく無意味の裝飾的の語なれど「小松が下」の自然なるに如かず。併しここも惡きに非ず。以上三首皆面白し。
   三山歌
かぐ山はうねびをゝしと、耳梨とあひあらそひき、神代よりかくなるらし、いにしへもしかなれこそ、うつせみも妻をあらそふらしき
 天智御製なり。男山女山といふ事に就きて即ち初二句の解釋に就きて論ありたれどそは如何やうにもあるべし。戀の爭ひといはゞ俗にも聞ゆべきを、山の爭ひを比喩に引きしために氣高く聞ゆ。結末七言二句の代りに十言一句を置く、亦一法なり。「こそ」の係「らしき」の結なり。
   反歌
かぐ山と耳梨山とあひし時立ちて見に來し伊奈美國原
 出雲の阿菩あぼの大神が三山の爭ひを諫めんために播磨の印南郡に到りしが爭ひやみたりと聞きて行かでやみきとなり。反歌には戀の意無し。
わだつみの豐旗雲に入日さしこよひの月夜あきらけくこそ
 此歌、題を逸す。雲が旗のやうに靡きたるを見て旗雲といふ熟語をこしらえ、それが大きいから豐といふ形容を添へて豐旗雲といふ熟語をこしらえたり。豐旗雲を只成語として見ず、古人が如何にして此熟語をこしらえしかを考へ、自己がある物を形容する時の造語法を悟るべし。成語ばかりを用ゐて歌を作らんには言葉の範圍狹くして思ふ事を悉く言ひ得ざらんか。此歌の意義に就きて現在と未來との議論あり。余は初三句を現在の實景とし、末二句を未來の想像と解したし。且つ結句「こそ」の語を希望の意と解せずして「こそあらめ」の意と解したく思へど、萬葉に此樣の語法ありや否やは知らず。三句を現在と解すれば第三句より第四句への續き具合よからずと非難もあれど、「入日さし」と接續的の輕き語を用ゐたるが却て面白きやうに思ふなり。
   天皇詔内大臣藤原朝臣競憐春山萬花之艶秋山千葉之彩時額田王以歌判之歌
冬ごもり春さりくれば、鳴かざりし鳥も來鳴きぬ、咲かざりし花も咲けれど、山を茂み入りても取らず、草深み取りても見ず、秋山の木の葉を見ては、黄葉をば取りてぞしぬぶ、青きをばおきてぞなげく、そこしうらめし秋山吾は
 此歌、秋山を以て春山にまされりと判斷はすれど、其まされりとする理由は少しも分らず。或は思ふ、天智天武兩帝同じ思ひを額田王にかけ給ひきと聞けば、此歌も暗に春山を天智帝に比し秋山を天武帝に比し、此時いまだ志を得られざる天武帝をひそかになつかしく思ふ旨を言ひいでられたるには非るか。
〔日本 明治33・7・3 四〕





底本:「子規全集 第七卷 歌論 選歌」講談社
   1975(昭和50)年7月18日第1刷発行
※ルビに注記された「〈原〉」は、初出本文にもとからあるものを表します。
入力:土屋隆
校正:川向直樹
2005年5月25日作成
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