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柳営秘録かつえ蔵(りゅうえいひろくかつえぐら)

作者:未知  来源:青空文库   更新:2006-9-3 7:46:21  点击:  切换到繁體中文

底本: 国枝史郎伝奇全集 巻五
出版社: 未知谷
初版発行日: 1993(平成5)年7月20日
入力に使用: 1993(平成5)年7月20日初版

 


 天保元年正月五日、場所は浅草、日は午後ひるさがり、人の出盛る時刻であった。大道手品師の鬼小僧、傴僂せむしで片眼で無類の醜男ぶおとこ、一見すると五十歳ぐらい、その実年は二十歳はたちなのであった。
「浅草名物鬼小僧の手品、さあさあ遠慮なく見て行ってくれ。口を開いて見るは大馬鹿者、ゲラゲラ笑うはなお間抜け、渋面つくるは厭な奴、ちんと穏しく見る人にはこっちから褒美を出してやる。……まず初めは小手調べ、結んでも結べない手拭いの術、おおお立会誰でもいい、一本手拭いを貸してくんな」
「おいよ」と一人の職人が、腰の手拭いをポンと投げた。
「い